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アーユルヴェーダの知恵

アーユルヴェーダの産後ケア

2024年11月14日

少女のようなカラダに? ピンチをチャンスに活かすピンチをチャンスに活かすアーユルヴェーダの産後ケア

人生一大イベントの出産。
生きているなかで一番体力や消化力が落ちている状態ですが
アーユルヴェーダでは、「この期間にきちんとケアすれば、妊娠前よりも良い状態になる」と教えています。

出産後は、風のエネルギーが上がる
10ヶ月以上かけて生命を育んできた体内から、たった数時間で出産を終える。
数千グラムの物体がいきなりいなくなった体内には大きな空洞ができ、
その状態はアーユルヴェーダの視点から見ると風のエネルギー、ヴァータが上がっていると考えます。

風のエネルギーが上がったときのトラブル
・疲れやすい
・冷えやすい
・頭痛・便秘になりやすい
・気持ちのアップダウンが激しく、ナーバスになりやすい
・乾燥しやすい
・関節痛が起きやすい
            など
産後は会いたかったベイビーを抱きしめて、ハイな状態になりやすく
「私はできる!」「まだまだ頑張れる!」となりがちですが
まずはこの風のエネルギーを鎮めるための養生が必要です。

産後の6週間、42日間が肝心
数日で退院、なるべく早く仕事にも復帰したいし、赤ちゃんのケアもしなければ・・
誰よりも頑張りたい時期ですが、この6週間にしっかりケアできればその後の回復も早く、次の妊娠もスムーズになりやすい体へ。
また、自律神経も整いやすくなり、妊娠前よりも若返ると言われています。
難しい環境の方も多いと思いますが、できる限り今後の自分のためにも
赤ちゃんのためにも、42日間はセルフケアを意識してください。

・ 部屋をなるべく静かに、太陽の動きとともに生活する

風のエネルギーが上がっている時期は五感も疲れやすく、またネガティブな情報をキャッチしやすくなっています。
赤ちゃんのケア以外の気遣いをなるべくしないよう、意識を身の回りだけに集中しましょう。
スマホもなるべくオフにして、太陽とともに起き、太陽とともに休むことを意識して。
もちろん赤ちゃんは夜泣きもするでしょうから、難しいと思いますので
できる限りで大丈夫。

・ 温かく、水分のある食事を心がけて

冷凍食品や乾燥した食品(グラノーラやドライフルーツなど)は避けて
煮物、スープ、鍋物など温かくてしっとりと水分を含んだ食事をとりましょう。
身体を温め、消化に負担がないので回復食にぴったり。

こまめにオイルマッサージを

太白ごま油など、無色無臭のセサミオイルは身体を温め、身体を修復させ
免疫をアップしてくれます。
耳、頭、足を中心に、身体のどこにでも、気がついたらこまめにすり込んで。
「産後に続ければ、少女のような身体に戻る」と
アーユルヴェーダの古典書にも記述があるほど効果絶大。

髪はなるべく洗わない
頭皮の刺激、そして洗髪からくる冷えは、さらに風のエネルギーをあげてしまいます。
この時期は可能な限り髪を洗わずに過ごしましょう。

眠れないときはスパイスティーを味方に
・アシュワガンダ、カルダモンのパウダーを水200mlに小さじ半分ほど混ぜ、3、4分ほど沸騰させ、人肌に冷ませた後、蜂蜜を混ぜる
女性ホルモンと心を整え、安眠へと導いてくれます。
また、ホットミルクにギーを混ぜるのも安眠と体の修復におすすめです。
体温を上げるために、白湯も習慣にしましょう。

便秘にはトリファラ
アーユルヴェーダの三大果実をパウダーにして、同量を混ぜたものを”トリファラ”と呼びます。
トリ=3 ファラ=果実
腸内環境を整え、デトックスに最適なハーブですのでぜひ試してみて。
iHerbなどで手に入ります。

産後のセルフケアは、周りの協力がないとなかなか叶わないこと。
今後のためにも、ぜひ家族にも理解してもらって
若返るチャンスを活かしてくださいね。

アーユルヴェーダから生まれたコスメティクス 𓅫 アーユルヴィスト