アーユルヴェーダの知恵
【ギーとは】
ギーはバターオイルの一種。
バターから不純物を取り除いた純粋な油です
アーユルヴェーダでは、フレッシュな牛乳から作られたギーは油脂類の中で最も優れたものとされています。
万能オイルとして何千年も利用されてきたギーは、現代の私たちにも素晴らしい効果をもたらせてくれます。
【ギーの効果】
医学書のチャカラ・サンヒターには
・ 消化力である”アグニ”を活性化させ、消化促進剤にもなる
・ 生命力”オージャス”を高める
・ 各ドーシャを沈静化させ、バランスを取る
・ 解熱作用、疲労回復、滋養強壮の効果
・ 抗酸化作用
・ 目の不調を改善
・ 炎症やアレルギーの緩和
・ 免疫機能を向上させる
とあります。
【ギーの成分】
・ 中鎖脂肪酸が豊富
ココナツオイルのように中鎖脂肪酸が多く、直接肝臓に運ばれてすばやくエネルギーになります。
そのためカラダに負担がかからず、脂肪となりにくい脂肪酸です。
・ ビタミンA,D,Eがたっぷり
ギーには脂溶性のビタミン、A,D,Eが豊富。
これらは肌や目の健康に欠かせない栄養素です。
・ ブチル酸もたっぷり
ブチル酸はビフィズス菌などの善玉菌を増やす働きがあります。
またT細胞という免疫細胞を増やす働きも。
さらに不純物がないこと、飽和脂肪酸がメインであること、ビタミンEが豊富なことから、酸化しづらく長期保存ができるオイルのひとつです。
【ギーの使い方】
・ ホットミルクにスプーン1杯
寝る前にこれを飲めば便秘改善、安眠効果をもたらし肌と声にも潤いを与えてくれます。
・ 目のケアに
目をギーの中に浸す”ネトラタルパナ”。
目の疾患やドライアイを改善させます。寝る前にまぶたに塗るのもいいでしょう。
・ 食事に小さじ1杯
料理にさっとかけて、消化促進剤として。
トーストに塗っても、野菜炒めにも、味噌汁に落としても。
ご飯にひとさじ落とすのも香りが良くお薦めですよ。
・ マッサージに
骨髄と神経組織を強化し、脳にも栄養を与えます。
若返りの効果も。
・ 傷口、やけどの処方に
患部に塗ると、目、鼻、肌の治癒を促します。
・ ランプオイルに
不純物がないので、ススが出ることもありません。
また、ギーは乳製品からできていますが、実際には乳製品ではありません。
ですから、乳製品アレルギーの方でも大丈夫なケースが多いのです。
知っていくと、本当に万能なオイルですね。
さらに冷やすと固まるので、スプーンですくって使うから量の調節もしやすいですよ。
さて、ギーはどのように手に入れたらいいのでしょうか?
実は作るのがとてもカンタン。
次回は作り方をご紹介しますね!
*アーユルヴェーダから生まれたコスメ ARYURVIST*