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アーユルヴェーダの知恵

春の「プチ鬱」に効果絶大。“ブラフマ・ムフルタ”とは

2023年03月30日

春。

それは生命が新しく生まれ、鳥や虫、植物たちが歓びにあふれる季節。
ワクワクする新しいことがたくさんありそうなこの春、でもなぜだか憂鬱な気分だったり、
やる気が起きず、身体もどよんと重い・・なんてことありませんか?

そんな春のプチ鬱を晴れやかにしてくれる、ブラフマ・ムフルタとは。

それは、太陽が昇る96分前の時間帯

真っ黒い空がだんだんと青に変わる時間。鳥たちがさえずりはじめ、一日の始まりを告げる日の出の96分前
アーユルヴェーダではこの時間帯を「ブラフマー・ムフルタ」と呼びます。
創造の神「ブラフマー神」のムフルタ「時間」。つまり、すべての生物の活動が始まる時間。
陰と陽が切り替わる神聖なこの時間に起きて、窓を開け、空気を胸いっぱいに吸い込んでみてください。

この時間の空気は特別なもの。
鬱な気分を軽くして、上を向きたくなる気分へ変えるパワーがあるのです。

太陽光を浴びて、ホルモンを切り替える

体内時計は朝の陽の光を浴びることによってリセットされると現代科学で証明されています。
ホルモンの視点から見ると、太陽の光を浴びると、セロトニンという生理活性物質が分泌されます。

このセロトニンはストレスに対して効能のある脳内物質。
不足すると精神のバランスが崩れ、暴力的になったり、うつ病を発症する原因にもなると言われています。
逆にしっかりとセロトニンが分泌されると、やる気や幸福感をもたらせてくれるのです。

さらにセロトニンが分泌された15時間後、松果体から夜の睡眠にかかせないメラトニンが分泌され始めます。
メラトニンは深い睡眠に導くだけでなく、抗酸化作用によって細胞の新陳代謝を促した、疲れを取ってくれるため
病気の予防や老化防止にも効果を発揮。
このメラトニンを正常に働かせるためにも、朝の光を浴びてセロトニンをきちんと分泌させることが大切なのです。

朝はデトックスの時間
アーユルヴェーダでは、朝はデトックスの時間と考えます。
夜のうちに溜め込んだ不純物・老廃物を、私たちの身体は、朝排出しようとします。
起きたら舌を磨き、常温のお水を飲んで排泄し、脳とこころの掃除をするために瞑想をして
昨日までに溜め込んだものをしっかりと出してしまいましょう。
軽いヨガもおすすめです。
ここまでデトックスできたら、鬱々とした気持ちは消え去り、新しい一日への喜びがカラダいっぱいに広がっているはず。

ブラフマー・ムフルタは日の出96分前。
いまだと大体4時40分ごろと、かなり早い時間になってしまいますので、日の出の少し前でも大丈夫。
鬱々とした気分に悩んでいる人は、ぜひなるべくブラフマー・ムフルタの時間に起床してみてください。

自分と向き合えるリセットタイムという、最高のギフトをくれる時間になるはずです。

アーユルヴェーダから生まれたコスメティクス ARYURVIST