アーユルヴェーダの毎日アーユルヴェーダの知恵
紅茶に落としたり、トーストに塗ったり、料理にコクや照りを出したり。
日本でも健康的な甘味料として様々な使い方で活躍しているはちみつですが
アーユルヴェーダでは古来より甘味料の枠を超えて、薬としてもとても大切にされてきました。
今回は、身近にあって、強力な効果を発揮するこのはちみつを
アーユルヴェーダ式に取り入れる方法をご紹介します。
体内を循環させる効果
カラダの中を素早く巡るパワーがあるので、薬と一緒に服用することも。
脂肪を落とし、巡らせる効果が高いことから、
特に体内にドヨンと停滞させてしまうカパ(水のエネルギー)体質の人にぴったり。
そしていま、季節もカパの時なのです。むくみや冷え、憂鬱な気分、体が重く感じて動きたくない…
といったトラブルを感じたら、はちみつを味方にしてみましょう。
もちろんはちみつの効果は年中取り入れるのがおすすめです🐝
脂肪燃焼の効果も
アーユルヴェーダでは、脂肪燃焼効果がある食品として重宝されダイエットの強い味方。
特に熟成したヴィンテージのハチミツは、体内の余分な「脂肪をナイフのように削ぎ落とす」とされています。
アーユルヴェーダでは、ハチミツは甘味に分類されますが
砂糖とは異なり体を温め、体内を浄化する効果がある言われています。
きび砂糖や黒糖など、ナチュラルな甘味料のなかでも、カラダに良い甘いものは
”はちみつが唯一”と考えられています。
でも、はちみつの取り扱いには注意が必要!
そんな嬉しい効果がたくさんあるはちみつですが、絶対に守らなければならないことがあります。
はちみつは40度以上に熱さない
これだけは守ってください。「はちみつを体温以上に熱すると毒素に変わってしまう」と
アーユルヴェーダは教えています。
現代の科学で解釈すると、蜂蜜を40℃以上で加熱し続けると
蜂蜜に含まれている豊富な栄養がほとんど壊れてしまう、ということです。
購入する際には「非加熱」と表記のあるものを選びましょう。
「はちみつを使ったクッキーです」
避けてください。
「ハニーラテ、いかがですか?」
避けてください。
200種類以上もある栄養素の素晴らしい効果をそのまま受け取るには
そのままパクリといっちゃいましょう、プーさんのように🍯
この写真はアーユルヴェーダが息づく土地、南インドケララでの様子。
ふたりのアーユルヴェーダ・ドクターが、
「村で売っていたはちみつが、加糖のものではないか」と審議しているところです。
最近の蜂蜜はシロップと混ぜたり、蜂に砂糖水を舐めさせて採ったものもあるそうです。
皆さんもこのくらい真剣に蜂蜜を選んでくださいね!
P.Sはちみつはお子様にも同じように素晴らしい効果を発揮しますが
1歳未満の赤ちゃんには、乳児ボツリヌス症にかかる危険があるとして厚生労働省から警告が出ています。
ボツリヌス菌は極微量ですが、乳児には与えないようご注意ください。