アーユルヴェーダの知恵
【バスティ浣腸治療 1日目】
アーユルヴェーダには、身体の中に溜まった老廃物を流し出すデトックス法があります。
老廃物だけでなく、過剰な体内エネルギー、環境汚染などの汚れ、消化しきれず残ってしまい毒素に変化した物質も排出させる、究極の浄化法。
その名は『パンチャ・カルマ』。
5つの方法という意味で、
1. 薬を飲んで吐く 嘔吐法 (ヴァマナ)
2. 薬を飲んで下痢をする 下剤法 (ヴィレーチャナ)
3. 薬を浣腸して排泄する 浣腸法 (ヴァスティ)
4. 鼻に薬を入れて口から排出する 点鼻法 (ナスヤ)
5. 皮膚から血液を排出する 瀉血法 (ラクタモクシャ)
があり、先日やっと2の下剤法を終えました。
ダイエットが目的ではないですが、-5kgの減量です。
そして最終仕上げ、3の浣腸法、バスティを受けに南インドはケララ州、コーチンまでやって来ました!
浣腸法は風のエネスギー、ヴァータを鎮静。
チャカラサンヒターによると「浣腸を使いこなせるようになると治療の50%、もしくはすべてを学んだことになる」と書かれているほどアーユルヴェーダの中心的な処置だそうです。
受ける際の心得は
下剤治療をはじめ他のパンチャカルマと同じく
● 感情の激しい起伏を避ける
● 暴飲暴食・アルコール、肉、魚、小麦粉料理、揚げ物は避ける
● 昼寝はしない
● 激しい運動をしない
といったところ。
お誘いいただいたのは日本で一番歴史のあるハタイクリニックに勤務する小峰ドクターと奥様。
もともと奥さんとは20年以来の親友で、アーユルヴェーダに興味を持ち出してから旦那様の小峰ドクターとも仲良くさせていただいてます。
治療するクリニックはPRAANADHA AYURVEDA HOSPITAL。
小峰ドクターがインド国立グジャラート・アーユルヴェーダ大を卒業し研修医を務めていた頃に学生だった、アルンさんの病院です。
緑に囲まれた清潔な病院は、入り口に黄金のアーユルヴェーダの神様、ダンヴァンタリ神が鎮座していました。
日本だと薬師如来に当たるそうですよ。
さて到着してチャイとお昼をいただいてからカウンセリングです。
アルンドクターと小峰ドクターふたりに診断してもらえるというなんとも贅沢な対応。
これまでの経緯と体質を診断されてから(ピッタ・カパでした)
消化剤に使う薬草からアビヤンガのオイル、浣腸の材料までスケジュールとともに細かく話し合って決めていきます。
結果、1月2にちまで1週間、毎日浣腸&アビヤンガ&シロダーラ!!
なんちゅーゴージャスな内容でしょうか。
オイルまみれの年末年始。
ドンと来いです!
言ってたら早速浣腸されました。
素敵なバスティの幕開けです。
つづく
*アーユルヴェーダから生まれたコスメ ARYURVIST*