アーユルヴェーダの知恵
寒い日が続き、風邪をひいている人がだんだんと増えてきましたね。
今回は、アーユルヴェーダ式の風邪の治し方をお伝えします。
まず、風邪薬を飲むのはやめましょう。
そもそも、“風邪”という病気はありません。
熱や咳、喉の痛みや鼻づまりなどの症状を総合的に指している言葉であり、
その原因と考えられるウイルスは200種類以上と言われています。
風邪薬は熱、くしゃみ、鼻水などの症状を和らげるだけ。
本来くしゃみは外部から身体に侵入した微生物を追い出すもの。
熱はウイルスを消毒するためのもの。
風邪のために身体が戦う行為を、薬が邪魔をしてしまうのです。
さらに、抗菌薬も、90%が無意味だと言われています。
風邪はほとんどがウイルス性であり、細菌が原因なことは極まれなのです。
それでは、アーユルヴェーダでいちばん大切な、風邪の対策というと…
「絶食」なのです。
信じられない!という言葉が聞こえてきそうですね。
アーユルヴェーダでは、病気のほとんどの原因は未消化物、と言われています。
胃が空っぽになると、消化に使われるはずだった体内の熱はウイルスを攻撃するために働くようになります。
栄養のあるものを食べて、とよく聞きますが、お腹に食べ物があると体内の熱は消化を優先して、ウイルスの抵抗が後回しになってしまいます。
ただ、断食に向かない人もいるので、
子どもや老人、痩せすぎている人、体力がない人、妊娠中は野菜スープなど軽食にして、ゆっくり休んでくださいね。
また、明日はどうしても休めない、熱をいますぐ下げたい!という人は
風邪薬で対処する、という方法もあります。
ただ風邪をひいたから自動的に薬を飲むのではなく、まずは自分の治癒力を信じて対処しましょう。
アーユルヴェーダでゆっくり身体の力を整えて、風邪を寄せつけない免疫力をつけましょう。
次回は風邪に効く!スパイスティーをご紹介します。