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七草粥の歴史と効果

2018年01月07日


【七草粥の歴史と効果】

皆さんは今朝、七草粥を食べましたか?
一月七日の朝に、七種の野菜が入った粥を食べる風習は、どんな意味があるのでしょうか。

歴史と効果を調べてみました。

【古来からの風習が変化して生まれた】
古代より日本では、雪の間から芽を出した草を年初に摘む「若菜摘み」という風習がありました。
これと六朝時代の中国あった旧暦の一月七日に七種の野菜を入れたとろみのある汁物を食べて無病を祈る「七草菜羹」という習慣が融合されて生まれたものとされています。

【七草の種類と効能】
●セリ 
東洋では2千年前から食用に利用されてきたが、西洋では食べる習慣がないそうです。独特の香り成分には体温を上げて発汗作用を促す効果、風邪による冷えに有効。また胃や肝機能を整え、血液中の老廃物やコレステロールを排出して浄化する効果が高いため、お正月明けの疲れた胃腸にぴったりですね。

●ナズナ
田畑や荒れ地、道端などいたるところに生えるがかつては冬の貴重な野菜でした。民間や黒して煎じたり煮詰めたりしたものを肝臓病、解熱、血便、下痢、高血圧など各種薬効に優れた薬草として利用されていました。

●ハハコグサ
茎や葉が柔らかな白い産毛に覆われて、優しい雰囲気のキク科の野草。かつては草餅に使われていましたが、「母と子を臼と杵でつくのは縁起が良くない」として、平安時代にヨモギに代わったそうです。
ハハコグサを細かく刻んで陰干しし、お茶にすると咳止めや内装に良い健康茶になります。

●コハコベ
愛らしい小さな白い花をつけるナデシコ科の野草。世界中で見ることができます。利尿作用、浄血作用があるとされていますが漢方薬では使用されていません。

●コオニタビラコ
別名ホトケノザ、キク科の野草。田んぼのあぜ道などで小さな黄色い花を咲かせています。健胃・整腸作用・高血圧予防に効果があるとされています。

●カブ
昔はスズナと呼ばれていました。生で食べると食べすぎや胸やけに、加熱すると冷えによる腹痛を防ぎます。冬の風邪予防にも。

●ダイコン
昔はスズシロと呼ばれていました。消化不良や胃酸過多,二日酔い,胃潰瘍,胃炎などがあるとされています。その他、せき,打ち身,頭痛,発熱,のぼせなどの薬効を持ちます。

邪気を払い万病を防ぐ占いとして食べる「七草粥」。呪術的な意味ばかりでなく、この季節に起こりがちなトラブルを防ぎ、冬になかなか摂ることのできなかった栄養素を補う効果もありました。

七日が過ぎてしまっても、体調が悪い時にぜひ食べてみたいおいしさですね。

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